企業の資金調達におけるファクタリングとは?仕組みやメリット・デメリット、業者選びのポイントを徹底解説

コラム

弊社Webサイトをご覧いただきありがとうございます。

ファクタリングゴールド編集部です。

弊社では業種や事業規模の大小を問わず幅広い事業者様とお付き合いをさせて頂いており、その中で最近は資金確保のリスクが急激に増しているとの声が多く聞かれるようになってきました。

というのも、米国トランプ政権の通商政策で経済や金融の不確実性が増しているため、意図しない資金難が急に訪れるリスクが増大しているからです。

事業者としては柔軟な資金調達手段と手元資金の確保が強く求められているところで、その手段としてファクタリングの有用性が高まっています。

この回では資金調達手段としてのファクタリングを総ざらいし、仕組みやメリット・デメリット、お勧めできる利用シーンや業者選びのポイントなどについて詳しく解説していきます。

今すぐ資金調達を考えている方はもちろん、いざという時の資金確保手段の検討をされている方もぜひ参考にして頂ければと思います。

ファクタリングとは?

最初にファクタリングによる資金調達がどのようなものか簡単に押さえておきます。

ファクタリングは普段掛け取引を行っている事業者の方で商品やサービスを売る側、つまり売掛債権を有している事業者の方が利用できるサービスです。

売掛債権は約定した期日にならないと売上金が入ってきませんから、その間に資金需要が生じると対応できません。

売掛債権はあくまで債権であり現金ではありませんから、そのままでは支払い原資として利用できないからです。

しかし売掛債権は法律上譲渡が可能で、ファクタリング業者に譲渡することで現金化が可能です。

本来の売掛金支払いの期日よりも前に現金化することで手元資金の形に変えることができ、仕入れ資材の調達など各種の支払いに対応できるようになります。

経済・金融情勢の不透明さが増す中、機動的で柔軟な資金調達が叶うファクタリングは近年その存在感が高まっています。

他の資金調達手段との違い

資金調達には他に銀行など金融機関からの借り入れが考えられますが、借り入れや融資は貸金取引ですので、利用者は債務者の立場となります。

カネを融通する側、される側という立場で上下がはっきりしますから気持ちの面でも落ち着かないでしょう。

当然審査の面も上から目線で評価されますから、返済能力や経営状態などで少しでも不安な面があれば融資は否決されます。

これからの時代は金利上昇局面ですので、融資には金利負担が大きくのしかかることも意識する必要があります。

ファクタリングは貸金取引ではなく債権の譲渡取引であり、これに上下や優劣などの関係性は生じません。

また返済という概念がないので当然金利負担も生じません。

資金調達には株式発行など資本増強を取る方法もありますが、こちらは株主を迎え入れることになるので経営の自由が損なわれる危険があります。

ファクタリングはいってみれば在庫を売却して現金化するのと同じで、資本増強とは全く異なり、株主が増えて影響を被ることもなく、経営に外部から口をだされる心配はありません。

資金調達手段としてのファクタリングを理解する

実はファクタリングにはいくつか種類があり、保証型と呼ばれるファクタリングの類型も存在します。

保証型ファクタリングとは、取引先が倒産するなどして支払いが途絶えた時にファクタリング業者が売掛金に相当する代金を支払うことを約定するもので、いわば保険のような性質です。

ですから一般的なファクタリングのように売掛債権を譲渡して現金化するものではなく、この意味で保証型ファクタリングは日常の資金調達手段として用いる類のものではありません。

通常、ファクタリングと言えば売掛債権を現金化して迅速に資金化する手段として定着していますが、中には資金調達以外の目的で使用される類のファクタリングも存在しているんだな、ということを頭の片隅にでも置いておいて頂ければと思います。

ファクタリング利用に適したタイミングとは?

事業資金調達手段としてのファクタリングは下で見るように多くのメリットがあり、その特性を意識すると特に有益な場面が存在します。

どのようなシーンで特に有用性を発揮するのか見てみましょう。

①迅速性・確実性が要求されるシーン

借り入れによる資金調達では債務者となる企業の経営状況や保証人、担保の信用力を審査するために時間がかかり、迅速性は期待できません。

ファクタリングは売掛金を譲渡するだけなので融資のような時間のかかる審査がなく、早ければ当日中に資金調達が叶います。

また融資では借り入れできる金額も金融機関の審査結果次第ですが、ファクタリングは売掛債権の価額の範囲であれば確実に資金化できるので確実性があります。

②信用を落とさずに資金を確保したい

ファクタリングは借り入れではないので信用情報機関に借り入れや返済の実績、事故情報などが登録されることはありません。

また二社間取引の形態を用いれば取引先に知られずに債権譲渡が可能なので、信用面で影響が出ることを避けられます。

③借り入れができない

赤字経営が続いている、税金の滞納がある、担保や保証人を用意できないようなケースでは融資を受けるのは非常に困難です。

これは返済が必要なためで、資金を貸し出す金融機関のリスクを考えれば当然のことです。

しかしファクタリングは貸金取引ではなく返済リスクを考慮する必要がないので、譲渡対象となる売掛金があればよく、赤字経営でも問題ありませんし税金の滞納があるケースでも利用可能です。

また取引の性質上、保証人や担保はそもそも必要ありません。

ファクタリングの仕組みを理解しよう

ファクタリングには二社間取引と三社間取引の二種類があり、それぞれ適するケースが違います。

二社間取引は売掛先が関与せず、債権譲渡企業とファクタリング業者の二者で進める方式です。

売掛先に知られずに進められるので、信用面で影響が出ることを避けたいケースで利用されます。

この方式では売掛金は期日になると通常通りに支払いがされるので、債権を譲渡した会社は受け取ったその資金をファクタリング業者に移転する必要があります。

二社間取引の手数料相場はケースにもよりますが10%~30%程度に収まることが多いです。

三社間取引は売掛先の協力を得て進める方式で、当然相手先には債権譲渡の事実を知られることになります。

信用面での影響は考慮する必要がありますが、最近は債権譲渡は一般化しているので影響が出ないケースも多くなっています。

売掛先の協力が得られるため手数料はかなり下がり、他社では2%~9%程度になることが多いですが、弊社ではさらに下限1%~と業界でも最安値の手数料設定となっています。

ファクタリングのメリットを徹底解説

ここではファクタリングのメリットをまとめて見ていきます。

①緊急を要する場面で即応できる

上でも見たようにファクタリングには迅速性があり、書類がそろえば最短で即日に資金調達が可能です。

突発的な支払いに直面したシーンや資金ショートの危険が発生したような場面でファクタリングの威力が発揮されます。

売上はあるのに現金が手元にない黒字倒産のリスクが具現化した場面でも大きな助けとなります。

②業績が悪くても利用できる柔軟さ

通常、融資では赤字があると敬遠されますし、税金や社会保険料の滞納があるとほぼ確実に融資は否決されます。

ファクタリングでは利用企業そのものよりも売掛債権(つまり売掛先)の信用力が重視されるので、赤字決算や税金滞納があっても資金調達が可能です。

実績や信用が少ないスタートアップや一時的に収益が悪化している企業にとって大きなメリットです。

③信用情報に記録されず、融資とも併用可能

ファクタリングは借入ではないので信用情報機関に記録が残らず、企業の信用スコアに影響を与えることはありませんから、将来的に銀行融資を検討している企業にとって安心材料となります。

また既存の融資枠を消費せずに資金調達できるため、銀行や信用金庫からの融資とファクタリングを併用し、複数の資金調達手段を使い分けることも可能です。

④売掛先の倒産に備えるリスクヘッジ効果

ファクタリングは万が一売掛先が倒産してもファクタリング会社がそのリスクを負担するので安心して債権を譲渡できます。

⑤保証人や担保に依存しない資金確保が可能

ファクタリングは売掛債権そのものを資金化する仕組みであるため、担保や保証人の設定が不要です。

経営者個人が連帯保証人になる必要もなく、自社の資産を差し出すリスクを回避できます。

すでに金融機関に担保や保証人を提供していて担保枠や保証力に限界がきている事案でも、ファクタリングならば一切関係なく資金調達に臨めます。

⑥財務内容の健全化も望める

ファクタリングで調達した資金は貸借対照表上で負債として扱われないためオフバランス化効果が望めます。

負債比率を上昇させずに資金を調達できるという点で財務の健全性を維持する効果があり、外からの見た目が良くなる効果をもたらします。

⑦業界の信用を落とさない

二社間ファクタリングでは売掛先に通知せずに進められるので、売掛先経由で業界の他社にも資金難の事実が漏れ出ることを防げます。

業界によっては債権譲渡の事実がイコール経営難を示すとして機微な扱いを受ける可能性がありますが、ファクタリングではそのリスクを避けることができます。

⑧用途を問われず自由度が高い

ファクタリングは銀行や日本政策金融公庫の融資のように資金使途を制限されることはなく、必要な場面で自由に使える資金として活用できます。

仕入れ、人件費、広告宣伝費、設備投資、借入金の返済、税金の支払いなど幅広い経営判断の中で即座に活用可能です。

⑨どのような業種・規模の企業でも利用できる

日本政策金融公庫など公的な融資、あるいは民間の一般銀行でも融資に際して業種や事業規模の制限を受けることがあります。

ファクタリングは債権の譲渡取引ですからそのようなことはなく、業種も事業規模も一切問われません

ファクタリング業者選びのポイント

ここでは安全に利用できるファクタリング業者を選ぶポイントを見ていきます。

①手数料に透明性があるか

手数料についてはどの利用者も心配する点ですから、顧客目線に立つファクタリング業者は手数料の説明を契約前に丁寧に行います。

不明瞭な説明で契約を急がせる業者は避け、丁寧な説明に徹してくれるところを検討しましょう。

②契約書類の整備がされているか

中には契約書を交付しない悪質な業者もいるので、そのような業者は論外です。

契約書を交付するのは当然として、その中身についても丁寧に説明してくれるところが安心です。

契約にあたって提出する書類(請求書、入金履歴、取引基本契約書など)の内容を厳格に確認する業者はコンプライアンスを重視している証拠です。

提出書類に関してもなぜ提出が必要なのかといった説明を面倒がらずに説明してくれるところが安心です。

③違法性が疑われないか

ファクタリング自体は合法な資金調達手段ですが、実態は貸金業にもかかわらずファクタリングを装い、違法に高利貸しを行う業者も存在します。

こうした業者に共通するのは、相場を大きく超える手数料を請求する、担保や連帯保証人を要求する、威圧的な言動をするなどの特徴があります。

このような特徴が見られたら取引は避けるようにしてください。

④責任企業としての実体があるか

実在するオフィスを持っており、実際に対面での面談が可能な業者であるかどうかも安全性を判断するひとつの基準です。

最近はオンライン取引を導入する所が増えていますが、それでも物理的な拠点があるということは信用を裏付ける大きな材料となります。

弊社では基本的に初回取引時のみ面談の場を設けておりますが、遠方の方や少額の取引の場合はオンラインのみで進めるなど柔軟な対応を取っております。

地域密着型「ファクタリングゴールド」で即日資金調達

弊社「ファクタリングゴールド」は九州博多に拠点を構える実店舗型のファクタリング事業者です。

地元に根差した実直な経営を心掛け、多くのお客様から信頼を得て営業を続けて参りました。

おかげさまでお得意様の紹介経由でご利用頂く事案も増えたため、遠方の方でも利用頂けるようにオンラインによる取引システムを導入しております。

主に九州、四国、中国地方の方の利用が多くなっておりますが、これに限らずどの地域の方でもご利用頂けます。

上で見たファクタリングのメリットに加え、弊社では他社で敬遠されがちな小口・大口取引や個人事業主の方のご利用も積極的に承っております

「ファクタリングゴールド」で安心・安全、迅速・確実な資金調達をご実感頂ければ幸いです。

「記事制作者」:ファクタリングゴールド企画部コラム担当(行政書士・日本FP協会認定AFPとして実務経験あり)